第 23 回  「 就 職 、 荒 波 、 そ し て 志 事  」
 私の娘が就職活動でいつになく真剣です。向き合うものはパソコン、ネットワークでの情報収集なんですね。
初心忘れるべからず、自分の社会人一年生を思い出します。遮眼帯をつけて一目散に走っていた一馬力の自分。なんでも自分でやらないと気が済まない、血気盛んだったような・・・。
教育番組を何気なく観ていて、「しゃべり場・・・石田衣良10代をきく!」に共感させられるものがあり、娘の就職にあいまって感想を述べます。
『“おたく”と言われるゲームフリーク』『理想の人間像解析に終着を見出せない尊厳について徹底してこだわる若者』『通称“やまんば”の実践から自己変革の勇気を見出そうとするしっかり少女』教育問題は転換点を迎えているようでもあり、世界における日本の教育レベルが下がり続けるとのネガティブデータが取りざたされる昨今、激動の時代こそ終わってみると英雄が出現していた・・・かもしれない、そういう若者の奇異な行動を支持しようの主張がジンと沁みてきたのです。

話の中には、いじめの実態が浮き彫りであり、無抵抗者への理由なき攻撃は少なからず自分の少年期にも体験を記憶します。弱い自分から抜け出せと厚化粧の根拠を語る部分には、主張と受け止めていた行動の裏を知ったようで、たじろぐ自分がありました。

『ゲームソフトを自分で作り変えてしまう・・・10代のプログラマーじゃないですか!』『「それは(君の主張は)自分の内面のこだわりでもある・・・」』という示唆にも似た意見にも、微細な矛盾を昇華できない主張を繰り返す若者、将来の政治家を想像してしまいます。
私のしゃべり場「荒波会」、甥っ子達や活きのイイ若者と飲むこだわりのない会、「漕ぎ出そう!」と始まる乾杯。廃ると思ったのに続いている会。チョッと大人への背伸びを助ける感じですが、輝く瞳にジェラシーを感じながら、たくさんの岐路の中でのこれまでの自分や、これからの自分の迷い、偏らない頭で共に考え・語る会、気合の入る楽しみの会です。

娘の就職に関する相談、偏りがなく話せたかどうか・・・背中を押したつもりではあるのですが、いざとなると・・・疑問です。
【1月のSEC講習会「あなたの会社は大丈夫?〜いま改めて人づくりを考える〜」から。】 自分の会社の前を流れる川が見えますか?問題の川が見えますか?と問い掛けられます。さらに、石橋を探しているだけではないですか・・・?何でもいいから、どんな格好でもいいから渡ってみましょう、まずそこから始めましょう! 「仕事を志事とする、意志を持ち必死になる。」心に残った一節です。リスクはアラビア語、砂漠に活を見出す、必死になれと気付きを促がされます。
中国古来の戦闘場面には、夜間行軍が多く出てきます。月の明かりが重要な要素です、「上弦の月は沈むのが早い、この戦は吉なり、沈むさきには陽の兆しあり・・・」(済国の宰相を扱った小節「晏子」より)

ポジティブ・楽観・希望とは・・・、繰り返す勘違い、失敗経験の痛みの記憶、克服すべき自分と向き合った分だけ得られるご褒美なのか?
平成17年 2月 4日
(写真と本文は無関係です)

     

第 22 回  「 気 配 り 感 じ る ホ ッ と す る お 店  」
新年明けましておめでとうございます。
気楽に始めた投稿ですが、こんなに続くとは!と、本人が一番驚いています。
月末が近付くと締め切りのプレッシャーを感じる毎月ですが、
アップした後のほっとする気持ちに、また来月のテーマを空想します。
日常のお付き合いや本の中から、心を知る感性を高めようとのスキルアップに繋がっているのかもしれません。

ビルゲイツは100年に一度の数学の天才といわれます。
その副社長もビルゲイツを数学コンクールで負かした人物とか、一勝ちのマイクロソフトに20年勤め、現在ファンドコンサルティングを営む人の講習で聞いた話で、富の集中の解析を知りました。
100年に一度か?は懸け離れた発想ですが、お客さんと親しく話す時間に前向きな雰囲気をくれるお店について、
感謝を添えて投稿したいと思います。
10年程前に紹介された、六本木生カラオケのお店です。
今は、台湾でタイルメーカーの社長をしている人からの紹介で、ドイツから始まるドサ回り人生紹介者の代理で通っている店です。
ジャンレノばりの髭のギターリスト「ゴンさん」、誕生日が一緒の「早苗さん」、話すと過去の秘密を、蔓を引かれるように話してしまう魔法の「ママ」、ガラスのないメガネを駆使する優しい目のマスター、地方のお店の紹介やアトラクションアクターの紹介、なんでも親身にわがままな発想を現実に変えてくれる奥の深さ、25年の歴史が物語る牛三つ人生修練道場主で、修練は翌日の朝の気合となり、自らの戒めと沁みてまいります。

18年前、新社長接待ノウハウ習得と銀座を教わり、その店の隣にあったカウンタースナック時代からの縁で、今に繋がるカウンターバー。
笑顔がすごく素敵で、いろんな人のいろんな話を優しくほぐし、すぐに楽しい気分に変える魔法を持つママ。
クリスマスお楽しみクジで、一本しかないママを食事に招待するカードを引いてしまい、縁の深まりと、笑い飛ばすトークの中の不思議な魅力にはまりました。
ノー天気・絵葉書好き・忘れた頃の請求書、ストレス感じる現代に得がたい人格でうらやましくって仕方のないジェラシーママ、昌子ママです。
女性にも大受け、早い時間に下の洋食レストランからオムライスを出前し、会食と二軒目を一軒で済ます事のできる気楽なホッとする癒しの店です。
六本木の防衛庁すぐ脇の鉄板焼きのお店。
私と同じ歳のマスター、ついカウンター越しに子供の話が始まってしまいます。
小学校3年生くらいのときに連れて行った娘が、成人式を終え就職先を探す今までの付き合い。
マスターとのそんな娘や二歳年下の息子の話をひとしきり話してからでないと始まりません、誰と一緒でもついこの話になってしまいます。

「人持ち」の話、周年記念にいただいたマスターのメッセージ、感謝の気持ちを忘れない決意の文面、感じ入った手紙でした。
利服・威服・心服、経済研修会で出てきた話ですが、権力でなく利害でなく人として尊敬を受ける、そんな経営者はごく稀と言われますが、企業の永続は人からではないでしょうか・・・。 目標としたい話、感性は同じですよね。

微妙な温度管理、頭の中のメニューと手順、鮮やかなコテ捌きで見せる演出・・・。
艶のある柔和な表情と、カウンター越しに語りかける間合いをつなぐトーク、相槌の中に感じる人となり、いい時間です。
人の言葉には言霊がのるという本を読みました。
弾む調子・沈む調子・緊張の張り・友と語るくつろぎ、すべて人の気が言葉を通して伝わるのだといいます。
そして・・それを必ず受けとっていると・・・。
くつろいだ雰囲気を自然に満たしてくれるお店、もてなす気持ちを高みに押し上げ、気配る気持ちをお店の気配りに代えて伝えていただけるお店、本当に通ってしまうし、ありがたいお店です。
まだ書きたりないお店は、またの機会に投稿したいと思います。
こだわっている好きなお店とのお付き合い、ビルゲイツと競える唯一の部分です。
平成17年 1月 5日
(写真と本文は無関係です)

     

第 21 回  「 一 陽 来 復  」
3年程前から、お金の貯まるお守りといって穴守稲荷の「一陽来復」と名のついたお札を買ってきて、その年の方角に向け祀っています。  
気にもしないで祀ってあったのですが、中国春秋期の英傑を扱った「重耳」という小説を読んでいて、「短日極まり吉祥の兆しなり・・・・。」という一節で、「短日極まれば、陰の気が尽き陽の気が増す境なり、この機こそ苦難のときの終焉にて出師の時ぞ・・・。」「一陽来復なり」として、由来が出てきたのです。
穴守稲荷のお札は、旧正月の日に祀る事とありましたが、短日極まるとは冬至を意味するようでもあり、とにかく陽の気に至る日に札を掲げるのだと言う事と理解します。
 

 



  最近の経済事情は、高級志向のおにぎりがステータスを得たり、外国製紳士靴・高級紳士服が売れ始めていると言い、ファッション性にこだわった購買意欲と聞くと、デフレ緩和の手応えとも思えてしまいます。

教育を扱った番組では、「日本の将来は明るいか暗いか?」という問いに、60%を超えるネガティブな回答です。
パラサイトシングルのネーミングに無理のない、すねかじりマインドの蔓延とか、若者の活気を扱った話、日本の将来は本当にどうなるんでしょう。
アメリカに行っている息子からのバースデーカードです。
「育てていただいた事を感謝します。 一人の男として一緒に飲みましょう・・・・。」
くすぐったくて仕方がありません。
ちがった環境に身を置く・意思の伝達に窮する、そんな経験をしているのでしょうか?
弁当を作ってもらっているのに、友達と居たくて食堂でうどんを食べ、夕飯前にその弁当を腹に入れ、夕飯後におなかを壊し、それ以来おかずに入っていたホウレン草が嫌いになった私の学生時代。
そんな思いをしているのかな〜と親心からセンチメンタルです。
我家のパラサイトシングルの帰りが待ちどうしくて、番組の中の若者との比較が興味を引くところです。
 
  香港は、2046年中国本土の政治体制に組み入れられる。自由主義を謳歌した人々の心理は微妙だ。そんな論説を見かけました。
アジア1のハブ空港を持ち、アジア2番目のディズニーができる国なのに、以外です。

日本人の正座習慣は中国習慣の伝承だとか、「中国春秋時代までは本家にも習慣とされていた様であり、本家ではこの頃からこの習慣を廃した様である。」と書物に記されます。
この時代、本当に戦争ばかりです、名君・暗君が入れ替わり、見かねた御家老が君主を暗殺する、君主は一夫多妻で常にお家騒動を内在させている、追放されていた嫡流が復権を期し隣国の力を借りまた戦。本を読むには面白い展開ですが・・・。
「百乗の家に争臣が二人いれば、宗廟はこわれず」「父に争子いれば、無礼おこなわず」 争臣にしろ、争子にしろ、目上の者に諫言をおこなう者である。ゆ言の中にいては経営を誤り、家を滅亡させてしまう。従う所以を審らかにするを孝と謂い、貞と言う。難しい文面ですが、尊び敬い、苦労の連続から乾坤一擲の思いでご注進。  


いろんな短日の連続をイメージしました。
極まるまでの苦労と思いの連続、その思いが来復になる?
苦境を見つめて「こうなるんじゃないの。」の常識から抜け出し、福を呼びたいものです。
「偏見の塊を常識という。」どこかで聞いて書き留めた一節です。

平成16年 12月 3日
(写真と本文は無関係です)

     

第 20 回  「 プ チ 旅 行 と 感 動 の 源   」

「新しいステージに入った日本経済」、10月の経営者研修会での講演演目で、明るい話も少し。
自信をもちかけた日本のモノづくり、日本のバックボーンといわれる製造業の活性・滲みわたるリストラからの企業構造の体質改善、湿りきった消費を炙る隣国の特需・・・、巡航速度と形容される日本経済、オッ何か違うという前向きの実感を感じる日が近づいたのでしょうか。


今年は旅行づいた年です、伊香保・松島・博多とプチ旅行が続きました。
温泉場では湯を引く権利が売買されるとか・・・、長引く不況で「源泉から遠い宿なんか、今始まった訳でなく湯沸かしが行われているんですよ」と、プレー中のこぼれ話に、かけ流しの秘話が出てきます。
温泉饅頭の発祥は伊香保温泉だとか、混濁した饅頭色の湯につかると「あ〜〜。」と癒しの空間に包まれるんですよね〜。

チョッと天気に恵まれなかった松島では、現地集合の友達が「昨日宴会で盛り上がった旅館の支店が奥松島にあって、是非って言われたのですが行きませんか?」と誘われ、オプション決定!となったのも、あまりに空いていた遊覧船でのグリーンデッキ生ビールが勢いをつけたのでしょうか。

小さな入り江にひっそり、まったく人家や電線なんて見えません。 静寂の中で、名を競うリストからの酒と懐石料理をいただきました。
小名浜の海鮮をとの企画が、仙台赴任の仲間もいるし、チョッと足を延ばしての松島が思わぬ展開になりました。
11室ある部屋の一部を見せてもらいましたが、2ヶ月先の週末まで予約が一杯との話に驚き、階段の踊り場コーナーの間接照明で照らされた斬新な造形作家の作と思わせる花卉など、納得の宿の記憶です。


この2週間ほど前に行ったのが、下関・門司〜博多です。
小倉の築炉耐火物研修の空いた時間を、行交う船と関門橋が借景の、潮を枕の食事場所に行こうと計画しました。
源平合戦で有名な早鞆の瀬戸、潮に向かいあえぐ船とあまりにあっけなく過ぎる船が交差します。
玄海に沈む夕日が見れる時間にと、それを中心にスケジュールを組みました。

はたして思いは届き、女将も「一年に5回あるやろか?」という快晴。
くっきりと影を落とす下関タワー・そのすぐ右に落ちる朱紺の夕日・しばしの忘我の静寂に、心の転写ともいえる記憶を持ち帰ることができました。

地元の砂地でしか採れないという3〜4ミリ径の葱、5ミリ長さに細かく切り、丼テンコ盛りでお膳の端に置かれます。
これをもみじおろし少し多めのポン酢に山盛りし、女将さんの話を添えていただく下関名産の ○ ○ 、今年は台風で大変だったそうですが、ちんちんに熱した酒を添え頂いてまいりました。

博多に宿をとり、翌日帰る予定の研修旅行です。 この旅行にも、「博多に行ったらここに行きなよ!」の口添えがありました。
ギターを伴奏でカラオケ風に歌える流行の店のマスターが、「昔一緒にやっていた仲間の経営するピアノバーがあるから、行ったら!」と薦めてくれたのでした。・・・・・あまり詳しく書けませんが、昔親しんだそのマスターの知り合いや、どうしてか?一緒になったすごく回転の速い隣の人、店の閉店時間を延長しての演奏を聴かせていただきました。


知らない場所の知らない時間、いろいろな人とのかかわり。
温かい言葉や、踏み込んだお薦め、人となりがにじむ、薦めていただいたお店や紹介していただいた人の人柄。
予期せぬ展開に驚くばかりのプチ旅行でした。

最後に、アドリブの延長・・・!
飛行機で帰るぎりぎりまで、ここは美味しいと教えてもらった水炊き屋さんにお邪魔してきました。 

平成16年 11月 5日
(写真と本文は無関係です)


     

第 19 回  「  乱 世 の 実 感  」

NHKスペシャル「こどもたちは今」という番組が、日曜日9時のゴールデンアワーに放送されました。
死の向こうには、また新たな世界があるんだと信じ、親子で話をしている映像が紹介されます。

大人が勇気を持って子供に向き合う事が大事、一緒にタブーを話し合っていこう、心を閉ざす動機を知ろうと行動しましょう。
死の向こうは楽園か?メディアのバーチャルは本当か?を大人の概念で笑いすごしてはいけないんですよ・・・と。
子供たちの話が予想を超えて自らの常識と食い違う驚きに直面しました。

なぜ、こんなにテロは続くのだろう?
日本の神風と同じ自爆があんなに頻繁になぜ起こるのだろう?
略奪ってほんとに卑しいと思うけど、繰り返し繰り返し歴史の中に現われるのは何故?

地域紛争・宗教対立なんて事でなく、もっと想像を越えた憎しみの連鎖があるように思えてならない。
ふと、そんなことを考えてしまいます。
プレスして成形
新コンテンツ『タイル製造工程』UPしました。
全く違った話ではありますが、25〜30年程前、我が生業である建設業界、特に建築において、顔合わせ・上棟祝・竣工打上げと、頻繁に懇親の酒宴が催されたのを記憶しています。

あれは何だったのか?会計士・税理士にこの業界は派手で接待交際が多い業界だと聞かされていました。
幹事は欠席の会社をリーダーに報告します、いわゆる踏絵です。

30を超える工種の組み合わせで工期・工程は出来上がります。
当時の当社における労務管理も、2〜3日の遅れは当たり前、元請はそれを見越してサバ読み工程を連絡してくる。
怒った罵声の強弱で困窮度を測るなんて、あってはならない事が繁忙期のピークには存在しました。

親方日の丸、自社の工程遅延は差し置いて、突貫割増を追加工事で請求する、雲助業者もいいところです。
クレームなどの都合の悪い事は元請責任、そんな目こぼしを酒宴で釣り合せる感覚があったように記憶します。
検査してます
新コンテンツ『タイル製造工程』UPしました。
ある建築系会社の採用要綱です。

両親の生年月日はいえるか・殴っても文句をいうな・・・etc
愛情をもて!愛情を持って仕事をするんだ!そのように聞こえてきます。

マニュアル世代が下支えから中堅に躍進する時代、「怪我と弁当は自分持ち。」「仕事は見て盗むもんだ。」は通用しないともいえます。

通信が発達し、現場仮囲いの中までインターネットで見る事も可能になってきた今、親方日の丸的感覚は遥かな遺物となっています。
企業コンプライアンスが唱えられ、顧客ニーズは何かを考えろ!と言い放っている自分に
冒頭のずれが生じないかと、心の乱世を感じてしまいます。
平成16年 10月 1日
(写真と本文は無関係です)